[w2k/XP] ディスク管理 |
Windows 2000 は、NT4.0 で作成したミラーセットやストライプセット (ftdisk) をサポートしていましたが、Windows XP は NT4.0 の ftdisk をサポートしません。
ftdisk を利用している Windows NT4.0 を Windows XP にアップグレードする場合、データをすべてバックアップして ftdisk セットを解除してください。ftdisk を引き継いだ Windows 2000 を Windows XP にアップグレードする場合、事前にダイナミックディスクにアップグレードしてください。
Windows XP Home Edition では、NTFS でフォーマットされていても、フォルダのプロパティに [セキュリティ] タブがありません。
ユーザープロファイルフォルダ以下に限り、フォルダのプロパティの [共有] タブにある「このフォルダをプライベートにする」にチェックすることで、自分だけがアクセス可能な NTFS アクセス権を設定することが可能です。
自分のプロファイルフォルダ以外に NTFS アクセス権を設定したい場合、コマンドプロンプトで cacls コマンドを使用してください。
[スタート]−[ファイル名を指定して実行] から cmd を起動し、cacls /? を実行すると、詳細な使用方法が表示されます。
どうしても GUI で設定したい場合は、セーフモードで起動することで、従来通りの [セキュリティ] タブが表示されます。
Windows XP で「マイ ドキュメント」および、プロファイルフォルダ内のフォルダを右クリックして [共有] タブをクリックすると「このフォルダをプライベートにする(M)」オプションが利用できます。
このオプションを有効にすると、現在ログオンしているユーザーのみがアクセス可能な NTFS のアクセス権が設定されます。
このため、「マイ ドキュメント」のターゲットフォルダや、ユーザープロファイルフォルダが NTFS フォーマットされたドライブにない場合、チェックすることができません。
関連リンク
Windows XP は、システム復元が定期的 (標準では 24 時間毎) に復元ポイントを作成するため、起動しているだけでもハードディスクの空き容量が減っていくことがあります。
復元ポイントは、各ドライブの System Volume Information 隠しフォルダに格納されますが、NTFS でフォーマットされたドライブでは、NTFS の圧縮機能を利用して復元ポイントが記録されるため、ディスク使用量の増加率を抑えたり、より多くの復元ポイントを格納することができます。
Windows XP の format コマンドで、/f:720 オプションを指定して 720KB フォーマットしようとするとエラーになります。
仕様により、Windows XP は 720KB でフロッピーディスクをフォーマットできません。JP302113
PC で 8.4GB 以上の IDE ハードィディスクを使う場合、システム BIOS が Int13 Extentions という仕様を満たす必要があります。
IO データの BIOS 判定ユーティリティで、BIOS が Int13 Extentions に対応しているか確認することができます。
システム BIOS が対応していない場合、Disk Manager などの BIOS 拡張ユーティリティを使うことで強制的に 8.4GB 以上の大容量ディスクを使用することができるようになります。
たとえば IBM のハードディスクを購入した場合は、IBM SSD のサイトから Disk Manager を無料でダウンロードできます。
また、Promise 社の Ultra 66 や Ultra 100 などの IDE インターフェースカードも、独自の BIOS を搭載しているため、PC の BIOS が対応していなくても大容量 HDD を使うことができます。
SCSI ハードディスクは、SCSI アダプターのユーティリティでローレベルフォーマットすることが可能なケースが多いですが、IDE ハードディスクをローレベルフォーマットする場合、以下にあげるような、ハードディスクメーカー提供のフォーマットツールを使ってください。
また、PC Doctor などの、ハードウェア診断ソフトウェアも IDE ドライブのローレベルフォーマット機能を持っています。
Windows 2000/XP には、Windows9x/Me のように [アクセサリ] にスキャンディスクはありません。
Windows 2000/XP でディスクのチェックを行う場合は、次の手順を実行してください。
- 「マイコンピュータ」をダブルクリックします。
(XP では [スタート]−[マイコンピュータ] をクリックします。)
- チェックしたいドライブを右クリックして [プロパティ] をクリックします。
- [ツール] タブをクリックし、「チェックする」ボタンをクリックします。
- チェックディスクのオプションを設定し、「開始」ボタンをクリックします。
ドライブのルートフォルダに FILExxxx.chk (xxxx は 0001 などの数字) という名前のファイルがころがっていることがあります。
これは Scandisk や chkdsk で発見された破損ファイルの残骸なので、メモ帳などのテキストエディタで開いても意味がわからなければ、捨ててしまってかまいません。
起動時に chkdsk を実行させないようにするためには、以下のコマンドを実行して下さい。
- [スタート]−[プログラム]−[アクセサリ] から、「コマンドプロンプト」を起動します。
- 次のコマンドを実行します。
chkntfs /X D:
(ここで D: はディスクのチェックを実行させないドライブのドライブレターです。)
このコマンドが実行されると、レジストリの以下の値が書きかえられます。
HKEY_LOCAL_MACHINE\System\CurrentControlSet\Control\Session
Manager\BootExecute
chkdsk コマンドでスケジュールした場合や、Windows が異常終了した場合など、Windows 2000/XP 起動時にチェックディスク (chkdsk) が実行されることがありますが、チェック終了後に起動画面に切り替わってしまうため、チェックの内容を確認することができません。
起動時の chkdsk のログは、アプリケーションイベントに記録されているので、次の手順で確認できます。
- 「マイコンピュータ」を右クリックして [管理] をクリックします。
(XP は、「スタート」から [マイコンピュータ] を右クリックして [管理] をクリックします。)
- [システムツール]\[イベントビューア]\[アプリケーション] を展開します。
- 右側から、ソースが Winlogon のイベントを開きます。
注:Windows 2000/XP にスキャンディスクはありません。同様の機能を提供するものとして chkdsk が用意されています。
20GB 以上の容量を持つ NTFS ドライブに対して Chkdsk 実行すると「読み取り専用モードでは CHKDSK を続行できません。」というエラーが発生して失敗します。
20GB 以上の NTFS ドライブに対して Chkdsk を行うには /f オプションを付けて実行し、Windows 起動時に Chkdsk をスケジュール実行するようにしてください。
エクスプローラを使って特定のファイルを削除しようとすると、「ファイルを削除できません。ファイルの削除エラー(1026)」というエラーが発生するなどして、ファイルを削除できないことがあります。
この場合は次の手順で MS-DOS プロンプトやコマンドプロンプトからファイルを削除して下さい。
- [スタート]−[プログラム]−[MS-DOS プロンプト] をクリックします。
(Windows 2000/Me の場合は [スタート]−[プログラム]−[アクセサリ] の先にあります。)
- コマンドプロンプトで、以下のようなコマンドを使ってファイルを削除します。
C:\WINDOWS>DEL <削除するファイル名>
フォルダの場合は、以下のようなコマンドを使って削除します。
C:\WINDOWS>RD <削除するフォルダ名>
del コマンドでは、短いファイル/フォルダ名を指定して削除するのがコツです。短いファイル名は DIR コマンドで表示される一番左側の列に表示されます。(Windows 2000/XP で短いファイル名を表示させるには dir /x コマンドを使います。)
コマンドプロンプトでの削除が難しい場合、[スタート]−[ファイル名を指定して実行] で winfile を起動し、ここから削除してください。(ファイルマネージャの操作方法はエクスプローラとほとんど同じです。なお、Windows 2000/XP に winfile はありません。)
「ファイルが使用中です。」といわれて削除できない場合は、Safe Mode Command Prompt Only (セーフモードとコマンドプロンプト) で起動し、コマンドプロンプトから削除してください。
誤ってデータを消去してしまった場合や、HDD がクラッシュしてどうしても必要なデータがある場合、次のようなソフトウェアを使って、データの回復を試みることができます。
- 復元 (9x/Me/NT/2000 対応。フリーウェア)
ごみ箱から削除したデータを復活させます。事前にインストールする必要はありません。
- Norton Utilities
うっかりファイルを削除してしまい、ごみ箱にも残っていない場合
- FinalData
ゴミ箱にもデータが残っていない。CHE ウィルスにやられた。MBR が壊れたなど
- Recover98/RecoverNT
海外で有名なデータ復旧ツール (アンデリート限定の Express、フォーマットやパーティションクラッシュからも回復できる正規版があります。)
- Disk Salvage Tool
FDISK でパーティションを消してしまった。普通に HDD を読み出せないという場合
(かつ FAT16/FAT32 フォーマットの場合)
自分ではどうしようもない、お金はあるから復旧してほしいという場合は、Ontrack Japan のような企業に依頼するとデータの回復サービスを受けられます。
InfoSeek などの検索エンジンで「データ復旧」をキーワードに探せば、多くの会社を見つけることができますが、復旧料金はそれなりに高価です。
ファイルを削除してごみ箱を空にしたり、フォーマットを実行しても、ファイルエントリが削除されるだけで、データ自体は消去されません。またパーティションを切りなおしても記録されたデータは消去されません。
このため、機密情報が入ったハードディスクを廃棄や譲渡する場合、次のような手段でデータを完全に消去することを検討してください。
- データの完全消去ツールを使う
次のようなツールを購入して、データを消去できます。
- ローレベルフォーマットする
「IDE ハードディスクをローレベルフォーマットするには?」を参照してローレベルフォーマッタを入手し、ディスクを完全に初期化します。
- cipher.exe を使う (Windows 2000 SP2 SRP1 以降および XP Professional)
Windows 2000 SRP1 以降や Windows XP Professional に含まれる cipher.exe の /w スイッチを使うと、ドライブの空き領域を完全に初期化することができます。
(本来は、暗号化を行う際作成される一時ファイルを完全消去するためのオプションです。)
ハードディスクを複数のドライブに分割して使用中に、区画を変更するような行為を行っていないにもかかわらず、D ドライブなどが消えてしまうことがあります。例えば、C:5GB、D:10GB で使用していたものが、突然 C:15GB と認識されることがあります。
この現象は、アンチウィルスソフトウェアが導入された状態で Partition Magic などを使ってパーティションを変更した場合、ウィルス検査時にアンチウィルスソフトウェアによってパーティションテーブルが書き戻されてしまうために発生することがあります。
この場合、アンチウィルスソフトウェアで作成した救済ディスクで復旧を試みてください。
また、同じ原因で、デュアルブートが解除されてしまうケースもあります。
デュアルブートの構成や、区画情報の変更など、マスターブートレコードやブートセクターを書き換える場合、事前にアンチウィルスソフトウェアをアンインストールしておくことをお勧めします。
たとえば現在、C ドライブしかなく、D ドライブを追加したい場合、以下の手段を検討してください。
- ハードディスクを追加する
PC の筐体内に余裕がある場合、本体内にハードディスクを追加することで、ドライブを増やすことが可能です。
また、USB や IEEE1394 接続の外付けハードディスクを使用してもよいでしょう。
なお、物理的にハードディスクを追加した場合、FDISK (Windows9x/Me) もしくはディスクの管理 (Windows 2000/XP) で、領域を作成しドライブを割り当てる必要があります。
- パーティションの割り当てを変更する
既存のハードディスクの領域を変更し、20GB の C ドライブを 5GB の C ドライブと 15GB の D ドライブなどに変更することができます。
- 既存のデータをそのままにしたい場合
現在ハードディスクの中にあるデータを保持したまま、ハードディスクの領域 (パーティション) を変更するには、Partition Magic などの市販ソフトウェアや、FIPS、GNU Parted などの使用を検討してください。
- すべてのデータを削除して再定義する場合
FDISK を使って、既存の領域をすべて削除し、お好みのサイズで再定義してください。
Windows 2000/XP をお使いの場合は、Windows CD-ROM またはセットアップ起動ディスクで起動してセットアップを開始し、インストール先ドライブを選択する画面で既存の領域を削除して、お好みのサイズの領域を定義することが可能です。
すべてのデータは削除されるので、必要なデータをフロッピーディスクや CD-R などにコピーしておき、OS 再導入後に戻す必要があります。
関連リンク
エクスプローラなどで、ディスクの総ファイルサイズと空き容量を足しても、ディスクのサイズにならないことがあります。
たとえば、10GB のドライブで使用量が 5GB でも空き容量が 1GB しかないことがあります。
これはクラスタギャップという現象で、使用量と空き容量を足してもディスク容量にはなりません。
FAT16 や FAT32 ファイルシステムでは (HPFS や NTFS もそうですが) クラスタという単位でファイルを管理しています。つまり、1 バイトのファイルを格納する場合も 1 クラスタが消費されます。1 クラスタのサイズはファイルシステムやドライブの大きさによって可変ですが、たとえば 4KB クラスタの場合、1KB のファイルが 10000 個あると、使用量は 10MB ですが、実際には 40MB のディスクを占有するために空き容量は「ディスク容量- 40MB」になります。
クラスタサイズはコマンドプロンプトで CHKDSK を実行して、「アロケーションユニットサイズ」を参照してください。
Windows9x や NT などから、Linux の Ext2 ファイルシステムにアクセスしたい場合、このページにある Explore2fs などのソフトウェアを使うことができます。
できます。次の作業で変換して下さい。
- [スタート]−[ファイル名を指定して実行] から CMD を起動します。
- CONVERT x: /FS:NTFS とタイプして Enter キーを押して下さい。
(ここで x: は変換したいドライブです。)
ブート/システムドライブを変換する場合、次回 Windows 起動時に変換がスケジュールされます。
また、記録されているデータは、そのまま保持されます。
いいえ、できません。Windows の起動ディスクで起動して、FDISK で NTFS ドライブを削除してから再作成する必要があります。
Windows 2000/XP で採用されている NTFS のバージョンは以下の通りです。
OS | バージョン | 内部バージョン |
Windows 2000 | NTFS5 | Version 3.0 |
Windows XP | NTFS5.1 | Version 3.1 |
Windows XP から一度でもマウントされた NTFS ドライブは NTFS5.1 形式に変換されます。ただし、NTFS5.1 の拡張機能を除けば、Windows 2000 からも NTFS 5.1 ドライブに含まれるファイルにアクセスすることができます。
なお、NTFS の内部バージョンは、fsutil fsinfo ntfsinfo d: などのコマンドで調査できます。
Windows 2000 では FAT32 をサポートしますが、32GB 以上の大容量区画を使用する場合は NTFS を推奨しているため、32GB 以上の区画は FAT32 でフォーマットできないように制限されています。
32GB 以上のドライブを使う場合は、NTFS でフォーマットするか、Windows95 OSR2 以降の起動ディスクで起動し、fdisk で FAT32 ドライブを作成してください。
Windows 2000/XP セットアップ時に、FAT か NTFS か選択できますが、FAT を選択した場合、FAT16 にするか FAT32 にするか選択することができません。
対象のドライブのサイズが 2GB 以下の場合は FAT16、2GB を超える場合は FAT32 でフォーマットされます。
NTFS および FAT ファイルシステムの標準クラスターサイズは以下の通りです。
ただし、NT3.51 以降では NTFS の標準クラスターサイズは 4KB が上限になります。(Q140365)また、FAT から NTFS に Convert した場合、クラスターサイズは 512 バイトになります。(XP および .NET Server 以降の Convert.exe では、任意のクラスターサイズで Convert 可能です。 )
NTFS |
ドライブのサイズ |
クラスターサイズ |
512MB 以下 |
512Byte |
513MB〜1024MB(1GB) |
1KB |
1025MB〜2048MB(2GB) |
2KB |
2049MB〜4096MB(4GB) |
4KB |
4097MB〜8192MB(8GB) |
8KB |
8193MB〜16384MB(16GB) |
16KB |
16385MB〜32768MB (32GB) |
32KB |
32GB 以上 |
64KB |
FAT12/16 |
ドライブのサイズ |
クラスターサイズ |
0MB〜15MB |
4KB (FAT12) |
16MB〜31MB |
512B |
32MB〜63MB |
1KB |
64MB〜127MB |
2KB |
128MB〜255MB |
4KB |
256MB〜511MB |
8KB |
512MB〜1023MB |
16KB |
1024MB〜2048MB |
32KB |
2048MB〜4096MB |
64KB |
4096MB〜8192MB |
128KB (NT4 以上のみ) |
8192MB〜16384MB |
256KB (NT4 以上のみ) |
FAT32 |
ドライブのサイズ |
クラスターサイズ |
260MB〜8GB |
4KB |
8GB〜16GB |
8KB |
16GB〜32GB |
16KB |
32GB 以上 |
32KB |
Windows 2000 が実装している FAT や NTFS の容量制限については、Windows 2000 Server ヘルプの Windows 2000 Server の紹介 > Windows 2000 Server をインストールする > 概念 > ファイルシステムの選択を参照してください。
お手元に Server ヘルプがない場合は、マイクロソフトの Windows 2000 オンラインヘルプを参照してください。
参考リンク
論理ディスクマネージャで変更することができます。
- 「マイコンピュータ」を右クリックし、[管理] をクリックします。
XP は「スタート」ボタンをクリックし、[マイコンピュータ] を右クリックして [管理] をクリックします。
- 左側にある記憶域の [ディスクの管理] をクリックします。
- 右側に論理ディスクマネージャが表示されるので、ドライブのタイプによって以下のように変更して下さい。
ハードディスクドライブの場合
- 右下の領域に表示された青い基本区画もしくは論理ドライブ部分を右クリックして [ドライブ文字とパスの変更] をクリックします。
- 「編集」ボタンをクリックしてドライブレターを変更します。
CD-ROM ドライブなどの場合
- 区画が表示されないタイプのドライブの場合、CDROM 0 などと表示された部分を右クリックして [ドライブ文字とパスの変更] をクリックします。
- 「編集」ボタンをクリックしてドライブレターを変更します。
ブートボリューム (%systemroot% があるドライブ) やシステムボリューム (NTLDR があるドライブ) は拡張できません。
Windows NT 4.0 では追加製品 (Diskeeper) を購入しないと機能しなかったデフラグが、Windows 2000 以降では標準で装備されています。
デフラグは次の手順で実行することができます。
- 「マイコンピュータ」を開きます。
- デフラグしたいドライブを右クリックして [プロパティ] をクリックします。
- [ツール] タブをクリックし、「最適化する」ボタンをクリックします。
なお、XP には defrag コマンドが追加され、defrag d: などでデフラグを開始することが可能です。
参考:Windows 2000 RC2 に含まれるデフラグは、FAT32 ドライブを最適化すると、ファイルが消失するなどの問題がありました。
Windows 2000/XP を導入すると %SystemRoot%\system32\dllcache フォルダに 200MB〜500MB 程度のバックアップファイルが作成されます。
(これは Windows ファイル保護 (WFP) 機能が利用するシステムファイル復元用のバックアップファイルです。)
通常の使用では dllcache からのリストアはめったに発生しないので、キャッシュを削除する/サイズを抑制することでディスクの空き容量を確保することができます。
(WFP がキャッシュフォルダにないファイルをリストアする場合は、Windows 2000/XP CD-ROM が要求されます。)
キャッシュサイズを制限するには、コマンドプロンプトから以下のようなコマンドを実行して下さい。
(この例ではキャッシュサイズを 0 にしていますが、任意のサイズを MB 単位で指定して下さい。)
- [スタート]−[ファイル名を指定して実行] から cmd を起動します。
- 次のコマンドを実行します。
C:\>sfc /cachesize=0
C:\>sfc /purgecache
- Windows を再起動します。
削除したキャッシュを再構築したい場合、sfc /cachesize で十分な容量を指定後、sfc /scanboot コマンドを実行してから Windows 2000 を再起動してください。
なお、システムファイル保護が作成する dllcache フォルダの場所は、次の手順で他のドライブなどに移動させることも可能です。
- [スタート]−[ファイル名を指定して実行] で gpedit.msc を起動します。
- [コンピュータの構成]\[管理用テンプレート]\[システム]\[Windows ファイル保護] を開きます。
- 右側の「Windows ファイル保護のキャッシュ場所を指定する」をダブルクリックします。
- 「有効」にチェックし、新しいキャッシュフォルダ (D:\dllcache など) を指定して「OK」をクリックします。
NTFS でフォーマットしたドライブでは、ファイルやフォルダ単位で圧縮をかけることができます。
(圧縮されていても、ユーザーは全く意識することなくファイルやフォルダを扱えます。)
ファイルやフォルダは次の手順で圧縮できます。
- エクスプローラで圧縮したいファイルもしくはフォルダを右クリックし、[プロパティ] をクリックします。
- [全般] タブの「詳細(詳細設定)」ボタンをクリックします。
- 「内容を圧縮してディスク領域を節約する」にチェックを入れ、「OK」をクリックします。
(フォルダの場合は、サブフォルダも圧縮するかたずねられます。)
圧縮はコマンドプロンプトで compact コマンドからも行うことができます。詳細な使い方は compact /? を実行すると表示されます。
なお、圧縮率は、該当フォルダで compact コマンドを実行すると表示されます。
NTFS ではファイルやフォルダ単位で圧縮することが可能ですが、クラスターサイズが 4KB を超えていると圧縮は実行できません。
NTFS における暗号化と圧縮は併用できません。
たとえば、暗号化ファイルを圧縮すると、暗号化は解除されます。
逆に圧縮ファイルを暗号化すると、圧縮は解除されます。
Windows 2000/XP は、NTFS ドライブにあるファイルやフォルダのプロパティの「詳細(詳細設定)」から暗号化を設定できますが、次の手順を実行すると、ファイルやフォルダを右クリックしただけで、[暗号化] メニューから暗号化できるようになります。
- 管理者権限のユーザーで Windows にログオンします。
- [スタート]−[ファイル名を指定して実行] から regedit を起動します。
- HKEY_LOCAL_MACHINE \SOFTWARE \Microsoft \Windows \CurrentVersion \Explorer \Advanced を展開します。
- [編集]−[新規]−[DWORD 値] をクリックし、EncryptionContextMenu 値を作成します。
- EncryptionContextMenu をダブルクリックし、データに 1 を設定して「OK」をクリックします。
- Windows を再起動します。
コマンドラインからファイルを暗号化するには CIPHER コマンドを使ってください。
EFS では公開鍵でファイルやフォルダが暗号化され、暗号化した本人および回復エージェント権限を持つユーザーの秘密鍵で復号化することができます。
暗号化した本人の秘密鍵が失われた場合、EFS 回復エージェントによって暗号化ファイルを複合化できます。(Active Directory 環境では、フォレストの最初のドメインの Administrator が、Active Directory に参加していない Windows 2000/XP の場合、通常 Administrator が回復エージェントになります。)
回復エージェントの秘密鍵が失われた場合、暗号化ファイルの回復ができなくなりますので、次の手順でバックアップすることができます。
- Windows 2000 の場合
- Administrator でログオンし、[スタート]−[ファイル名を指定して実行] から secpol.msc を起動します。
- [公開キーのポリシー]\[暗号化されたデータの回復エージェント] を展開します。
- 右側の Administrator を右クリックして [すべてのタスク]−[エクスポート] をクリックします。
- 証明書のエクスポートウィザードが起動するので「次へ」をクリックします。
- 「はい、秘密鍵をエクスポートします」にチェックして「次へ」をクリックします。
- エクスポートファイル形式ではそのまま「次へ」をクリックします。
- エクスポートされる鍵へのパスワードを設定し、「次へ」をクリックします。
- エクスポートファイル名 (*.pfx) を設定し、「次へ」をクリックします。
- 「完了」をクリックします。
- Windows XP Professional の場合
- 回復エージェントとして指定する管理者ユーザーで、Windows にログオンします。
- [スタート]−[ファイル名を指定して実行] から cmd を起動し、次のコマンドを実行します。
cipher /r:<任意のファイル名 (拡張子なし)>
ファイル名.CER (証明書) および、ファイル名.PFX (証明書/秘密鍵) ファイルが作成されます。
- [スタート]−[ファイル名を指定して実行] から secpol.msc を起動します。
- [公開キーのポリシー] を展開し、[ファイルシステムの暗号化] を右クリックして [データ回復エージェントの追加(A)] をクリックします。
- ウィザードが起動するので、「フォルダの参照(F)」から 2. で作成した証明書ファイル (*.CER) を指定します。
Windows が破壊されたなどの理由で、別の Windows 2000/XP から暗号化ファイルを回復させるには、次の手順を実行して下さい。
- Administrator または EFS 回復エージェントユーザーで Windows 2000 にログオンします。
- エクスポートした秘密鍵&証明書ファイル(*.pfx)を任意のフォルダにコピーします。
- このファイルを右クリックし、[PFX のインストール] をクリックします。
- 証明書のインポートウィザードが起動するので「次へ」をクリックします。
- 証明書ファイルのパスを確認して「次へ」をクリックします。
- バックアップした時に設定したパスワードを入力して、「次へ」をクリックします。
- 「証明書をすべて次のストアに配置する」をクリックし、「参照」ボタンをクリックします。
- 一覧から [個人] を選択して「OK」をクリックします。
- 「次へ」「完了」をクリックします。
NT4 ドメインで特定のポリシーが適用されていると、Windows 2000 の暗号化ファイルシステム (EFS) が無効に設定されることがあります。
EFS を有効化するには、次の手順でセキュリティポリシーを適用して下さい。
- Windows 2000 コンピュータを NT4 ドメインから抜けさせます。
- 「マイコンピュータ」を右クリックし、[プロパティ] をクリックします。
- [ネットワークID] タブをクリックし、「プロパティ」ボタンでワークグループに戻します。
- コマンドプロンプトから次のコマンドを実行します。
secedit /refreshpolicy machine_policy /enforce
- NT4 ドメインに再度参加します。
Windows 2000/XP の NTFS ドライブでは暗号化がサポートされますが、不用意な暗号化によって重要なデータにアクセスできなくなるのを防ぐため、次の手順で暗号化を禁止できます。
- システム全体で暗号化を禁止する
- 管理者でログオンし、[スタート]−[ファイル名を指定して実行] から regedit を起動します。
- HKEY_LOCAL_MACHINE \SOFTWARE \Microsoft \Windows NT \CurrentVersion \EFS を開きます。
- [編集]−[新規]−[DWORD 値] をクリックし、EfsConfiguration 値を作成します。
- EfsConfiguration をダブルクリックし、データに 1 を記入して「OK」します。
- Windows を再起動します。
- 特定のフォルダの暗号化を使用不可にする
- エクスプローラで暗号化したくないフォルダを開き、[ファイル]−[新規作成]−[テキスト ドキュメント] をクリックします。
- 作成されたファイルの名前を Desktop.ini に変更してダブルクリックします。
- メモ帳が開いたら次の内容を記入し、変更を保管してメモ帳を閉じます。
[Encryption]
Disable=1
Windows 2000/XP の NTFS ドライブ (XP の場合 FAT ドライブも) には、System Volume Information 隠しフォルダがあり、特に XP では容量が肥大化していくことがあります。
System Volume Information は、NTFS の特定情報や、システム復元の復元ポイントを格納しているので、削除してはいけません。
XP で System Volume Information の容量を減らしたい場合、「Windows XP の復元ポイントは削除できますか?」を参照して復元ポイントを削除してください。
いくつかの方法があります。
- NTFS for Windows98、NTFSDOS などのユーティリティを使う
ただし、NTFS のバージョンによっては対応していないツールもあります。
- 回復コンソールを使う
あらかじめ、以下の作業をしておくことで、Windows 本体がセーフモードでも起動しない場合でも、コマンドプロンプトを起動することが可能になります。
- Windows 2000 / XP の CD-ROM をセットします。
- [スタート]−[ファイル名を指定して実行] で x:\i386\winnt32 /cmdcons を実行します。
(x: は CD-ROM ドライブのドライブレター)
- 回復コンソールのインストールが開始されます。
Windows 2000 以降ハードディスクを扱う時に、ダイナミックディスクという概念が追加されました。
既存のハードディスク管理方法を使用している場合は、ベーシックディスクと呼んで区別しています。
ベーシックディスクでパーティション(区画)と呼んでいる単位は、ダイナミックディスクでは「ボリューム」と呼ばれます。
- メリット
- パーティションの数に制限がなくなります。
(ベーシックディスクは4パーティションしか作成できません。)
- ボリューム構成を変更しても再起動が必要ありません。
- ソフトウェア RAID0 や RAID5、ミラーリングなどが使えるようになります。
- ボリュームの動的拡張が可能です。
- デメリット
- Windows 2000 以外の OS からはアクセスできなくなります。
- 処理が遅くなる可能性があります。
Windows 2000/XP のデフォルトはベーシックディスクですが、次の方法でダイナミックディスクにアップグレードすることができます。
- 「マイコンピュータ」を右クリックして [管理] をクリックします。
- コンピュータの管理(ローカル) \記憶域 \ディスクの管理をクリックします。
- アップグレードしたいハードディスク (「ディスク 0」など) を右クリックして [ダイナミックディスクにアップグレード] をクリックします。
Windows 2000 や XP でハードディスクの全領域にパーティションを設定しようとしても、数 MB (典型的には 8MB 程度) の空き領域が残ってしまいます。
これは、ベーシックディスクからダイナミックディスクへアップグレードするときのワークエリアとして確保される領域です。
参考:(Q197738)
マスターブートレコード (MBR。物理ハードディスクの最初のセクター) や、ブートセクター (パーティションの最初のセクター) を保存/復元するには、DOS の DEBUG コマンドを使ったり、UNIX 系 OS (Linux など) の DD コマンドを使うこともできますが、ある程度の知識が必要になります。
NT のリソースキットツールに含まれる DISKSAVE を使えばカンタンに MBR やブートセクターの保存と復元を行なうことができます。
DISKSAVE コマンドは必須ツールとしてマイクロソフトからダウンロードすることが可能です。
このツールは、Windows9x で format a: /s コマンドを使って作成された起動ディスクにコピーして使用し、F2/F3 キーで MBR の保存/復元、F4/F5
キーでブートセクターの保存/復元が可能です。
また、washmbr などのフリーウェアを使ってもよいでしょう。
Windows を再インストールすると、以前の Windows で使っていたフォルダにアクセスできなくなることがあります。
NTFS でフォーマットされたドライブでは、アクセス権を設定したり、ファイル/フォルダの暗号化が可能ですが、新規インストールした Windows のユーザーにはアクセス権や暗号化の復号鍵がないためにこの現象が発生します。
それぞれ、次の手順で Administrator からアクセスできるようになります。
- NTFS アクセス権がない場合
- Administrator でログオンします。
- アクセスしたいフォルダを右クリックし、[プロパティ] をクリックします。
- [セキュリティ] タブをクリックし、[詳細設定] ボタンをクリックします。
- [所有者] タブをクリックし、一覧から新しい所有者 (自分か Administrators グループ) を選択し、
ファイルやサブフォルダの所有権を取得する場合「サブコンテナとオブジェクトの所有権を置き換える」にチェックして「OK」します。
- 「内容を読み取るのに必要なアクセス許可がありません。...」メッセージが表示されるので「はい」をクリックします。
- 「OK」をクリックします。
- EFS で暗号化されている場合
- Administrator でログオンします。
- 以前の Windows でバックアップしておいた証明書ファイル (*.pfx) をダブルクリックします。
(証明書をファイルにエクスポートしていない場合、暗号化ファイルを復号化することはできません)
- ウィザードが起動するので、「次へ」をクリックします。
- 証明書のパスワードを入力して「次へ」をクリックします。
- 「証明書をすべて次のストアに配置する」を選択して「参照」ボタンをクリックします。
- 一覧から「個人」を選択して「OK」をクリックします。
- 「次へ」「完了」をクリックします。
関連リンク
NTFS でフォーマットされたドライブに Windows 2000 を導入すると、WINNT フォルダや Program Files フォルダに対して、デフォルトのアクセス権が設定されますが、ブートドライブを Convert して NTFS にした場合、アクセス権の設定は行われず、すべてのファイルが Everyone フルコントロールになります。
NTFS ドライブにインストールした時のように、各ファイル/フォルダに対してデフォルトアクセス権を設定するには、以下の手順を実行して下さい。
- [スタート]−[プログラム]−[アクセサリ] から「コマンドプロンプト」を開きます。
- 以下のコマンドを実行します。
C:\>Secedit /configure /db C:\winnt\temp\temp.mdb /Cfg C:\winnt\inf\defltwk.inf /areas filestore (Windows 2000 Professional の場合)
C:\>Secedit /configure /db C:\winnt\temp\tmp.mdb /Cfg C:\winnt\inf\defltsv.inf /areas filestore (Windows 2000 Server の場合)
NT も同じ障害を持っていますが、SETACL (3.x)、FIXACL (NT4) でコマンドでデフォルトアクセス権を設定することができます。
なお、Windows XP の CONVERT.EXE で XP のシステムドライブを NTFS に変換した場合、セットアップ時に NTFS フォーマットした場合と同じアクセス権が適用されます。
ファイルやフォルダに NFTS アクセス権を設定しても、ファイルをコピーすると設定したアクセス権が消えてしまいます。
設定したアクセス権を保持したままファイルをコピーしたい場合、xcopy の /o オプションを使用してください。
詳細は、コマンドプロンプトで xcopy /? を実行すると表示されます。
参考:NT4.0 まではリソースキットツールの scopy コマンドを使用してください。
Administrators グループ所属ユーザー以外が、MO などのリムーバブルメディアを取り出そうとしたり、フォーマットしようとするとセキュリティエラーが発生します。
Administrators 以外のユーザーに権利を与えるには次の作業を行って下さい。
- Windows 2000/XP Professional の場合
- [スタート]−[ファイル名を指定して実行] から secpol.msc を起動します。
- [ローカルポリシー]\[セキュリティオプション] を開きます。
- 「デバイス:リムーバブルメディアを取り出すのを許可する」をダブルクリックします。
- ローカルポリシーの設定で Administrators and Interactive Users に権利を割り当てて「OK」します。
- Windows XP Home Edition の場合
- [スタート]−[ファイル名を指定して実行] から regedit を起動します。
- HKEY_LOCAL_MACHINE \SOFTWARE \Microsoft \Windows NT \CurrentVersion \Winlogon を開きます。
- 右側の allocatedasd 値をダブルクリックし、データに 2 を入力して「OK」します。
- Windows を再起動します。
DOS や Windows9x では、マスターブートレコード (MBR) に記録された起動プログラムが破損した場合、Fdisk /mbr コマンドで修復することができますが、Windows 2000 や XP で同様の修復を行なうには次のいずれかの方法があります。
- 回復コンソールで fixmbr コマンドを実行
- システム修復プロセスを実行
スワップファイルの場所をシステムとは別の物理ハードディスクに移すことで、パフォーマンスの最適化が期待できます。
Windows9x/Me の場合
- 「マイコンピュータ」を右クリックして [プロパティ] をクリックします。
- [パフォーマンス] タブをクリックし、「仮想メモリ」ボタンをクリックします。
- 「自分で設定する」にチェックし、ドライブを選択して「OK」「OK」をクリックします。
Windows 2000 の場合
- 「マイコンピュータ」を右クリックして [プロパティ] をクリックします。
- [詳細] タブをクリックし、「パフォーマンスオプション」ボタンをクリックします。
- 「変更」ボタンをクリックし、各ドライブに対してページファイル (スワップファイル) の割り当てを変更することができます。
- 「OK」を押して変更を保存します。
Windows XP の場合
- [スタート] をクリックし、「マイコンピュータ」を右クリックして [プロパティ] をクリックします。
- [詳細] タブをクリックし、パフォーマンスの「設定」ボタンをクリックします。
- [詳細設定] タブの「変更」ボタンをクリックし、各ドライブに対してページファイル (スワップファイル) の割り当てを変更することができます。
- 「OK」を押して変更を保存します。
注:Windows 2000/XP でページングドライブを移動するとクラッシュダンプが採取できなくなります。
フォルダオプションで、「すべてのファイルとフォルダを表示する」にチェックし、「保護されたオペレーティングシステムファイルを表示しない」のチェックを解除すると、Windows 2000 導入ドライブのルートフォルダなどに Hiberfil.sys や Pagefile.sys という名前の数百 MB のファイルが見つかることがあります。
それぞれ、休止状態 (ハイバネーション) のときにメモリーの内容を待避させるファイルと、ページファイル (スワップファイル) なので、消す必要はありません。
もし、休止状態を使わないのであれば、コントロールパネルの「電源オプション」で [休止状態] タブをクリックし、「休止状態をサポートする」のチェックを解除してから Hiberfil.sys を削除することができます。
参考:Pagefile.sys の初期値は、物理メモリーの 1.5 倍になります。
Windows9x/Me の fdisk.exe は、論理ドライブ上に作成された NTFS ドライブを削除することができません。
論理ドライブ上の NTFS ドライブを削除したい場合は、Windows 2000/XP CD-ROM で PC を起動してセットアップを開始し、最初のフェーズでパーティションを削除したところで F3 キーを押してセットアップを中止してください。
基本領域上に作成された NTFS ドライブは、fdisk から non-DOS 領域 (Windows95)、または NTFS ドライブ (Windows95 OSR2 以降) として認識され、削除することが可能です。
他の Windows 2000/XP PC で使用していたハードディスクを接続すると、ディスクの管理で「異形式」として認識され、使えないことがあります。
これは、元の PC でダイナミックディスクに変換されていたことが原因ですが、次の手順で正しく認識させることができます。
- [スタート]−[ファイル名を指定して実行] から diskmgmt.msc を起動します。
- 問題のディスクを右クリックし、[形式の異なるディスクのインポート] をクリックします。
注:他のシステムで構築したミラーボリュームや RAID ボリュームは、この手順でインポートすることができます。
Windows NT/2000 と Windows9x/Me をデュアルブートしている場合、仮想メモリ用のスワップファイル (ページファイル) を共用することができます。
- Windows NT/2000 を起動します。
- 「マイコンピュータ」を右クリックし、[プロパティ] をクリックします。
- [パフォーマンス] タブで、仮想メモリの「変更」ボタンをクリックします。
- ページファイルを配置するドライブを選択し、初期サイズ (xMB) と最大サイズ (yMB) を設定して「OK」をクリックします。
- システムのプロパティも「OK」で閉じます。
- Windows NT/2000 をシャットダウンし、Windows9x/Me を起動します。
- 「マイコンピュータ」を右クリックし、[プロパティ] をクリックします。
- 「システム」の [パフォーマンス] タブで、「仮想メモリ」ボタンをクリックします。
- 「自分で設定する」にチェックし、最小 (xMB) と最大 (yMB) を設定して、「OK」をクリックします。
このとき、NT/2000 で設定したものと同じ数値を設定して下さい。
- 警告が表示されますが、「OK」で続行します。
- システムのプロパティも「OK」で閉じます。
- 再起動しますか?は「キャンセル」します。
- [スタート]−[ファイル名を指定して実行] で system.ini と入力して「OK」をクリックします。
- System.ini ファイルが開くので、[386Enh] セクションを以下のように編集して下さい。
[386Enh]
PagingFile=C:\Pagefile.sys (ページファイル名を Windows9x の Win386.swp から変更)
PagingDrive=C:
MinPagingFileSize=x (仮想メモリの最小値)
MaxPagingFileSize=y (仮想メモリの最大値)
PagingDrive は作成されているものをカスタマイズし、PagingFile 行は新規に作成して下さい。NT のページファイルがあるドライブと一致させて下さい。
MinPagingFileSize と MaxPagingFileSize は先の設定を正しく行なっていれば、変更は不要です。
- ファイルを保存してメモ帳を終了します。
なお、Windows95 や Windows98 でこの設定を行っても、Windows98 Second Edition にアップグレードすると、System.ini の設定は初期化されてしまうので、7. からの手順を再度設定する必要があります。
Windows 2000/XP の標準機能ではできません。Windows98/Me の ドライブコンバータ (cvt.exe) を使うか、Partition Magic などの市販ユーティリティを使って変換することができます。
Windows 2000 では論理ディスクマネージャでドライブレターの変更が可能ですが、システムドライブやブートドライブのドライブレター変更は禁止されています。どうしてもこれらのドライブレターを変更したい場合は、次の手順でレジストリを直接変更して下さい。
(この例では、C ドライブと D ドライブを入れ替えています。変更したいターゲットドライブレターがすでに使用されている場合、いったんターゲットドライブレターを空ける必要があります。)
- 起動しなくなった場合に備え、必要なデータをバックアップします。
- Administrator でログオンします。
- [スタート]−[ファイル名を指定して実行] から Regedt32 を起動します。
(Regedit でないことに注意して下さい。)
- HKEY_LOCAL_MACHINE \SYSTEM \MountedDevices を開きます。
- MountedDevices キーを選択した状態で、メニューバーの [セキュリティ]−[アクセス許可] をクリックします。
- Administrator に対して、フルコントロールの許可があることを確認して下さい。
許可がない場合は、フルコントロールに許可を与えて下さい。
- Regedt32 を終了し、[スタート]−[ファイル名を指定して実行] から Regedit を起動します。
- HKEY_LOCAL_MACHINE \SYSTEM \MountedDevices を開きます。
- \DosDevices\C: を選択し、F2 キーを押して名前を \DosDevices\Z: などに変更します。
- \DosDevices\D: を選択し、F2 キーを押して名前を \DosDevices\C: に変更します。
- 9. で変更した \DosDevices\Z: を選択し、F2 キーを押して名前を \DosDevices\D: に変更します。
- Regedit を終了します。
- 6. でアクセス許可を変更している場合は、Regedt32 を起動して元に戻します。
- Windows 2000 を再起動します。
接続されたハードディスクの中に Linux の Ext2 区画があると、論理ディスクマネージャが応答しなくなることがあります。
また、Aplix 社の PacketMan が稼動していると、論理ディスクマネージャの接続に失敗することがあります。
ファイルやフォルダの最終アクセス時刻の記録や、8.3 形式の名前生成を停止することで、NTFS ドライブのパフォーマンスを向上させることができます。
- [スタート]−[ファイル名を指定して実行] から regedit を起動します。
- HKEY_LOCAL_MACHINE \System \CurrentControlSet \Control \FileSystem を開きます。
- DWORD 値の NtfsDisableLastAccessUpdate を作成し、値のデータを 1 にセットします。
- DWORD 値の NtfsDisable8dot3NameCreation を作成し、値のデータを 1 にセットします。
なお、Windows XP では、次のコマンドを実行することで、上のレジストリを変更できます。
- [スタート]−[ファイル名を指定して実行] から cmd を起動します。
- 次のコマンドを実行します。
fsutil behavior set disablelastaccess 1
fsutil behavior set disable8dot3 1
- ボリュームのマウント (リパースポイント)
Unix のシンボリックリンクのように、任意のドライブを特定のフォルダの下の階層に割り当てることができます。
- マウントポイントとなるフォルダを NTFS ドライブに作成します。
- 「マイコンピュータ」を右クリックし、[管理] をクリックします。
- [コンピュータの管理(ローカル)]\[記憶域]\[ディスクの管理] を開きます。
- マウントしたいドライブを右クリックし、[ドライブ文字とパスの変更] をクリックします。
- 「編集」ボタンをクリックし、「この NTFS フォルダにマウントする」で 1. で作成したフォルダを指定します。
- EFS (暗号化ファイルシステム)
NTFS5 の非圧縮フォルダ/ファイルは暗号化することができます。
- エクスプローラを開きます。
- 暗号化したいファイルもしくはフォルダを右クリックし、[プロパティ] をクリックします。
- [全般] タブの「詳細」ボタンをクリックします。
- 「内容を暗号化してデータをセキュリティで保護する」にチェックします。
- ディスククオータ
ユーザーがアクセスできるディスク スペースの量を制限することができます。
- [マイ コンピュータ] をダブルクリックします。
- クオータを設定したいパーティションを右クリックし、[プロパティ] をクリックします。
- [クォータ] タブで、[クォータの管理を有効にする] にチェックします。
- ユーザーごとにディスク割り当てを設定したい場合は、[クォータ エントリ] をクリックします。
- [クォータ]−[新規クォータ エントリ] をクリックします。
- [名前] ボックスで、「ドメイン名\ユーザー名」を入力します。
ここで、ドメイン名は、ユーザーがアカウントを持っている Windows NT/2000 ドメインであり、ユーザー名は、ディスク クォータを設定されるユーザーです。
- [追加] をクリックし、[OK] をクリックします。
- アクセスできるディスク スペースの量を無制限にしたい場合は、[ディスクの使用を制限しない] をクリックします。
- アクセスできるディスク スペースの量を制限したい場合は、[ディスク領域を制限する] をクリックし、そのディスク スペースの量を入力します。
- さらに、割り当て制限に近づいたときに、警告メッセージを表示したい場合は、[警告レベルの設定] をクリックし、警告メッセージが表示されるまでに使用できるディスク スペースの量を入力します。
- [OK] をクリックします。
- [クォータ] メニューで、[閉じる] をクリックします。
- [OK] をクリックし、ディスク クォータを有効にするよう要求されたら、再度、[OK] をクリックします。
Windows NT と違い、Windows 2000 は最初から物理ディスクに対するパフォーマンスカウンターがオンになっています。
ただし、論理ディスクに対するパフォーマンスカウンタはオンになっていないので、論理ディスクのカウンターを取得する場合は、コマンドプロンプトから次のコマンドを実行してカウンターを有効にして下さい。
C:\>Diskperf -yv
また、ディスクパフォーマンスカウンターが有効化されていると、ある程度のパフォーマンスオーバーヘッドが発生するため、次のコマンドでオフにすることができます。
C:\>Diskperf -N
XP では、ディスクパフォーマンスカウンタをオンにしておく必要はありません。オンデマンドでカウンタがオンになるように仕様変更されています。
特定の拡張子を持つファイルをオフラインで使おうとすると、「この種類のファイルはオフラインで使用できません。」と言われることがあります。
デフォルトのポリシーでは、いくつかの種類の拡張子をもつファイルはオフラインにできないので、どうしても設定を変更したい場合は次の作業を行なって下さい。
- [スタート]−[ファイル名を指定して実行] から gpedit.msc を起動します。
- [コンピュータの構成]\[管理用テンプレート]\[ネットワーク]\[オフラインファイル] を開きます。
- 右側の領域から「キャッシュしないファイルを指定する」をダブルクリックします。
- [ポリシー] タブの「有効(E)」にチェックし、以下のリストからキャッシュしない拡張子を除外したものを指定します。
*.db?;*.ldb;*.mdb;*.mde;*.mdw;*.pst;*.slm
Windows 2000 標準の ntbackup は、媒体 (テープメディアなど) の扱いに RSM を使用する関係などで、スケジュール実行する場合にいくつか考慮点があります。
ntbackup を使った定期バックアップについては、以下のようなリンクを参考にすることをお勧めします。
参考リンク
Windows 2000/XP のバックアップ (ntbackup) を実行すると、%USERPROFILE% \Local Settings \Application Data \Microsoft \Windows NT \NTBackup \data フォルダの backupxx.log (xx は数字) ファイルにバックアップログが記録されます。
バックアップログファイルを、メモ帳以外のエディタで開いたり、プログラムで処理すると正しく表示/処理できないことがあります。
バックアップログファイルは Unicode で記録されるため、Unicode 対応のエディタや、Unicode を意識したプログラムでないと正しく扱うことができません。
Windows 2000 ではベーシックディスク上のミラーセットやパリティ付きストライプセットを作ることはできませんが、NT4.0 で作成されたミラーセットやパリティ付きストライプセットを運用/修復することは可能です。(Windows 2000 はダイナミックディスク上のミラーボリュームや RAID-5 ボリュームを作成することができます。)
ミラーセット/パリティ付きストライプセットを回復させるには、次の手順を実行してください。
- 残ったミラーセット/パリティ付きストライプセット以上の容量を持つハードディスクを追加します。
- Windows 2000 を起動し、Administators 権限でログオンします。
- 「マイコンピュータ」を右クリックし、[管理] をクリックします。
- [記憶域]\[ディスクの管理] をクリックします。
- ミラーセット/パリティ付きストライプセットを右クリックして [ボリュームの修復] をクリックします。
- 修復が開始されます。状態が「正常」に戻らない場合は、ミラーセットの場合は該当のセットを右クリックして [ミラーの再同期] を、パリティ付きストライプセットの場合は該当のセットを右クリックして [パリティの再生成] をクリックします。
Windows 2000/XP のオフラインファイル機能を使うと、ネットワークを介してファイルを同期させることができます。
オフラインファイルは次のような手順で使用します。
- エクスプローラを開き、[ツール]−[ネットワークドライブの割り当て] をクリックします。
- 同期させたいファイルが入った共有ドライブをマップします。
- 共有ドライブを右クリックし、[オフラインで使用する] をクリックします。
- ウィザードの指示に従って、設定を完了します。
設定が完了すると、オフラインで使用可能に設定したファイルは、スタンドアロン状態でもアクセスすることができ、ネットワークに接続すると自動的に同期されます。
なお、Windows XP で「ようこそ」画面が有効にされている場合、オフラインファイルは使用できません。
オフラインフォルダ使用時に、オフラインフォルダのサブフォルダは同期されません。
サブフォルダの内容も同期させるには、次の作業を行なって下さい。
- [スタート]−[ファイル名を指定して実行] で gpedit.msc を起動します。
- [ローカルコンピュータポリシー]\[コンピュータの構成]\[管理用テンプレート]\[ネットワーク]\[オフラインファイル] を展開します。
- 右ペインの「常にオフラインでサブフォルダを使用できるようにする」をダブルクリックします。
- 「有効」にチェックして「OK」をクリックします。
オフラインファイルを使用すると、%Systemroot%CSC フォルダにオフラインキャッシュデータベースが作成され、ブートドライブを圧迫します。
ブートドライブの空き容量を確保したい場合は、次のいずれかの方法を検討して下さい。
- サイズの抑制
- コントロールパネルから「フォルダオプション」を起動します。
- [オフラインファイル] タブをクリックし、「一時オフラインファイルに使用するディスク領域のサイズ(M)」を低い値に抑制します。
(標準値はドライブの 10% です。)
- キャッシュフォルダの移動
- Windows 2000 リソースキットツールの cachemov を起動します。
- プルダウンメニューからキャッシュフォルダの移動先ドライブを選択して「OK」をクリックします。
Windows XP は、ハードディスクの空き容量が 200MB を切ったところから、「ディスクの空き容量が不足しています」という警告メッセージを表示するようになります。
慢性的なディスク空き容量不足で、このメッセージを見たくない場合、次の手順で警告を停止することができます。
- [スタート]−[ファイル名を指定して実行] から regedit を起動します。
- HKEY_CURENT_USER \Software \Microsoft \Windows \CurrentVersion \Policies \Explorer を開きます。
- [編集]−[新規]−[DWORD 値] をクリックして NoLowDiskSpaceChecks を作成します。
- NoLowDiskSpaceChecks をダブルクリックし、データに 1 を設定して「OK」をクリックします。
Linux はカーネル 2.0.34 以降であれば、vfat ファイルシステムで FAT32 を読み書きできます。
Windows NT 5.0 (現在は Windows2000 とよばれています) は標準で FAT32 を読み書きできます。
NT4.0 は FAT32 for Windows NT 4.0
を追加することで読み書きできるようになります。
Windows 2000 に SP2 を適用した場合や、Windows XP をインストールした場合、Partition Magic 6 で「エラー#1527 更新のシーケンス番号が無効です」というメッセージが表示されることがあります。
これは Windows 2000 SP2 や Windows XP によって NTFS ヘッダに記述される情報を、Partition Magic が扱えないためなので、Partition Magic 6 の修正を待つか、Windows 2000 SP2 や Windows XP を削除後、NTFS パーティションを削除してください。
コンピュータの管理 (Compmgmt.msc) から「ディスクの管理」にアクセスすると、「論理ディスクマネージャサービスへの接続に失敗しました」というメッセージが表示され、ディスクの管理が使えないことがあります。
アプリックス社製のパケットライトソフト PacketMan が稼動している場合にこの現象が発生することがあるため、ディスクの管理を使用するときは、PacketMan を停止させてください。(タスクトレイの PacketMan アイコンから停止できます。)