[w2k/XP] パフォーマンス |
Windows 2000/XP 起動時に「Windows を起動しています...」画面 (XP の場合、白い横棒が伸びるだけの画面) で長時間起動が停止する場合、以下のように IDE デバイスの検出を行わないように設定することで、起動時間を短縮できるケースがあります。
- [スタート]−[ファイル名を指定して実行] から devmgmt.msc を起動します。
- IDE ATA/ATAPI コントローラを展開し、[プライマリ IDE チャネル] をダブルクリックします。
- [詳細設定] タブをクリックし、デバイスの種類が「自動検出」になっており、変更可能なものを「なし」に変更します。
- [セカンダリ IDE チャネル] についても同様の手順を実行します。
XP 起動直後にインターネットへの接続を試みても、起動してから 1 分程度経過しないと接続されないことがあります。
さらに、ネットワーク接続を前提とするアプリケーションの起動や動作が遅いなどの現象が発生することもあります。
この現象を回避するためには、次の手順を試みてください。
LAN アダプターがなく、ダイヤルアップで接続している場合
- [スタート]−[コントロールパネル] から「ネットワーク接続」を開きます。
- ダイヤルアップに使用する接続アイコンを右クリックし、[プロパティ] をクリックします。
- [ネットワーク] タブをクリックし、「Microsoft ネットワーク用ファイルとプリンタ共有」をクリック後、「アンインストール」ボタンをクリックします。
- 同様に「Microsoft ネットワーククライアント」をアンインストールします。
- 指示に従い Windows を再起動します。
LAN アダプターがある場合 (DHCP サーバーがない場合)
- [スタート]−[コントロールパネル] から「ネットワーク接続」を開きます。
- 「ローカルエリア接続」アイコンを右クリックして [プロパティ] をクリックします。
- [全般] タブの「インターネットプロトコル (TCP/IP)」をクリックして「プロパティ」ボタンをクリックします。
- 「次の IP アドレスを使う」にチェックし、IP アドレスに 192.168.0.1、サブネットマスクに 255.255.255.0 と入力して「OK」をクリックします。
注:同一 LAN 上に複数のコンピュータがある場合、192.168.0.1 の 最後の 1 を 2 から 254 の範囲で、他と重複しない数字に変更してください。
関連リンク
Windows XP での起動と休止は、次のような目標を元に開発されています。(Achieving Fast System Startup on PCs Running Windows "Whistler")
- 典型的な PC (※) では 15 秒で起動
※Pentium III 600MHz/64MB メモリー/5400 回転 IDE ハードディスク
- 128MB のメモリーを搭載したデスクトップ PC で、休止状態に入るには 5 秒、休止状態からの復帰には 10 秒
参考リンク
Microsoft から XP の起動や休止状態からの復帰の処理をトレースできる Bootvis というユーティリティが提供され、具体的な処理の内容を視覚的に確認することができます。
また、Bootvis には最適化オプションも用意されて、次のように最適化処理を実行することで、起動時間を短縮できる可能性があります。
- マイクロソフトの「Fast Boot / Fast Resume Design」サイトから、BootVis-Tool.exe (自己解凍ファイル) をダウンロードします。
- ダウンロードしたファイルを実行して展開し、Bootvis.exe を実行します。
- [Trace]−[Next Boot] をクリックし、起動処理を分析します。(自動的に再起動します。)
- [Trace]−[Optimize System] をクリックし、起動処理を最適化します。(自動的に再起動します。)
起動時間の短縮効果は PC によって異なりますが、数秒から数十秒の短縮が報告されています。
Windows XP は起動高速化のため、起動時に読みこまれるファイルをハードディスク上の連続した領域に、読みこまれる順に整列する機能があります。(整列はシステムアイドル時に自動実行されます。)
Windows XP をアップグレードインストールした場合など、まれに整列の設定がされていないことがあるので、次のレジストリを確認してください。
- [スタート]−[ファイル名を指定して実行] から regedit を起動します。
- HKEY_LOCAL_MACHINE \SOFTWARE \Microsoft \Dfrg \BootOptimizeFunction を展開します。
- 右領域の Enable のデータが Y になっていることを確認します。
Windows 2000 ログオン時に「セキュリティポリシーを適用しています」で長い時間がかかる場合があります。
これはログオン時にポリシーの適用を行っているためですが、グループポリシーが頻繁に変更されるような環境でなければ、次の設定を行ってコンピュータの起動やログオンと、ポリシーの適用を同期させないことで、起動時間を短縮できます。
- [スタート]−[ファイル名を指定して実行] から regedit を起動します。
- HKEY_LOCAL_MACHINE \SOFTWARE \Microsoft \Windows \CurrentVersion \Policies \System を開きます。
- [編集]−[新規]−[DWORD 値] で SynchronousMachineGroupPolicy を作成し、値のデータに 0 を設定します。
- [編集]−[新規]−[DWORD 値] で SynchronousUserGroupPolicy を作成し、値のデータに 0 を設定します。
- Windows を再起動します。
なお、Windows XP は標準で「コンピュータの起動およびログオンで常にネットワークを待つ」ポリシーが構成されていないため、ネットワークの確立とポリシーの適用を待たずにログオン処理が完了します。このため上記の設定を行う必要はありません。
(上のレジストリ項目自体の意味がありません。)
nVidia 社製ビデオカード搭載 PC に Windows XP をインストールし、更新されたビデオドライバを導入すると Windows のシャットダウンに時間がかかることがあります。
これはドライバに含まれる NVIDIA Driver Helper サービスの終了に問題があるためなので、次の手順でサービスを停止させてください。
- 「スタート」ボタンをクリックし、[マイコンピュータ] を右クリックして [管理] をクリックします。
- [サービスとアプリケーション]\[サービス] をクリックします。
- 右領域の NVIDIA Driver Helper Service をダブルクリックし、スタートアップの種類を [手動] に設定して「OK」をクリックします。
- Windows を再起動します。
Windows 2000/XP はメモリーの使用方法を自動調整しますが、一部のパラメータを使用形態やハードウェアの特性にあわせて調整すると、システムのパフォーマンスが改善される可能性があります。
- [スタート]−[ファイル名を指定して実行] から regedit を起動します。
- HKEY_LOCAL_MACHINE \System \CurrentControlSet \Control \Session Manager \Memory Management を開きます。
- 右側にある、以下の値を調整します。(もし無い場合は、[編集]−[新規]−[DWORD 値] で作成します。)
値 | 型 | データ | 意味 |
---|
DisablePagingExecutive | DWORD | 0 | カーネルの一部を仮想メモリにスワップアウトする。 |
1 | カーネルは常にメインメモリに置く |
Windows カーネルを、常に実メモリーに配置するかどうかを決定します。十分な物理メモリーを搭載している場合、カーネルを実メモリーに配置すると、パフォーマンスが改善される可能性があります。 |
IoPageLockLimit | DWORD | サイズ | バッファのサイズをバイト単位で指定します。既定値は 512KB。 |
ドライバなどが I/O 処理に使うバッファのサイズを調整します。十分な物理メモリーを搭載している場合、バッファサイズを数 MB 程度に増やすとパフォーマンスが改善される可能性があります。 |
LargeSystemCache | DWORD | 0 | Standard ファイルシステムキャッシュ。 |
1 | Large ファイルシステムキャッシュ。 |
物理メモリーを、優先的にファイルシステムキャッシュに確保する (Large) か、アプリケーション実行用に割り当てる ( Standard) かを決定します。Large にすると、アプリケーション実行用メモリーがスワップアウトされやすくなるため、アプリケーションのパフォーマンスが低下します。このため、ファイルサーバーや、小規模なアプリケーションで大容量のファイル操作をする場合など、ファイルシステムへの操作が多いコンピュータでのみ Large を指定します。
Windows XP の場合、LargeSystemCache 値をコントロールパネルから変更することもできます。
- [スタート]−[コントロールパネル] から「システム」を起動します。
- [詳細設定] タブをクリックし、パフォーマンスの「設定(S)」ボタンをクリックします。
- [詳細設定] タブのメモリ使用量で、「プログラム(R)」を選択すると Standard、「システム キャッシュ(T)」を選択すると Large に設定されます。
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SecondLevelDataCache | DWORD | サイズ | L2 キャッシュのサイズを KB 単位で指定します。 |
ダイレクト・マップ方式の L2 キャッシュを採用しているプロセッサをもつ PC で、HAL から L2 キャッシュサイズを正しく取得できない場合に参照されます。HAL からデータを取得できず、SecondLevelDataCache 値が 0 に設定されている場合は 256KB に設定されます。(Q183063)
Intel Pentium II 以降や AMD Athlon/Duron などは、セット・アソシエイティブ方式の L2 キャッシュを採用しているため、このレジストリ値を変更する意味はありませんが、パフォーマンス改善例も報告されるため、参考として掲載します。
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Windows XP で次の手順を実行すると、追加された視覚効果を無効にして、パフォーマンスを最優先することができます。
- [スタート]−[コントロールパネル] から「システム」を起動します。
- [詳細] タブをクリックし、パフォーマンスの「設定(S)」ボタンをクリックします。
- [視覚効果] タブの「パフォーマンス優先」ボタンをクリックして「OK」「OK」をクリックします。
(チェックボックスで個々の視覚効果オプションを有効/無効にすることもできます。)
上記手順で視覚効果を無効にし、「Windows XP スタイル (Luna) を完全に無効化するには?」の手順で Luna を解除すると、Windows XP でも Windows 2000 と同程度軽快に動作することが期待できます。
Windows XP には Luna と呼ばれる視覚スタイルが適用されていますが、見た目よりもパフォーマンスを優先したい場合や Luna が気に入らない場合、次の手順で無効化できます。
- デスクトップを右クリックして [プロパティ] をクリックします。
- [テーマ] タブのテーマ(T)で、「Windows クラシック」を選択して「OK」します。
- [スタート]−[ファイル名を指定して実行] から services.msc を起動します。
- Themes サービスをダブルクリックし、スタートアップの種類を「無効」に設定し、「停止」ボタンを押して「OK」します。
Windows 2000/XP は、稼動中のスレッドに対して適切な CPU 時間を割り当てますが、次の手順を実行してユーザーが操作中のアプリケーションと、そうでないアプリケーションの時間配分を変更することで、ユーザーの体感速度を向上させることができます。
- [スタート]−[ファイル名を指定して実行] から regedit を起動します。
- HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\PriorityControl を開きます。
- 右側の Win32PrioritySeparation をダブルクリックし、次のデータをセットします。
意味 | ビット位置 | データ | 設定の意味 |
スレッド切り替え間隔 | 5-6 | 00 | デフォルト |
01 | 長い |
10 | 短い |
占有時間の可変 | 3-4 | 00 | デフォルト |
01 | 可変 (Professional/Home のデフォルト) |
10 | 固定 (Server のデフォルト) |
CPU 占有時間比率 | 1-2 | 00 | フォアグラウンド:バックグラウンド=1:1 |
01 | フォアグラウンド:バックグラウンド=2:1 |
10 | フォアグラウンド:バックグラウンド=3:1 |
たとえば、スレッドの切り替え間隔を短くし、ユーザー操作中プログラムの占有度を最高にするには、10 (5-6ビット) 01 (3-4 ビット) 10 (1-2 ビット) を指定するため、10 01 10 (2 進数) = 38 (10進数) になります。
Win32PrioritySeparation はコントロールパネルからも設定できます。
- Windows 2000 の場合
- [スタート]−[設定]−[コントロールパネル] から「システム」を起動します。
- [詳細] タブの「パフォーマンス オプション(P)」ボタンをクリックします。
- アプリケーションの応答で、「アプリケーション(A)」を選択すると10進数の 38 が、「バックグラウンド サービス(S)」を選択すると 10進数の 24 が設定されます。
- Windows XP の場合
[スタート]−[コントロールパネル] から「システム」を起動します。
- [詳細設定] タブをクリックし、パフォーマンスの「設定(S)」ボタンをクリックします。
- [詳細設定] タブのプロセッサのスケジュールで、「プログラム(P)」を選択すると10進数の 38 が、「バックグラウンド サービス(S)」を選択すると 10進数の 24 が設定されます。
アプリケーションのプロセス優先順位を設定したショートカットを作成する場合は、次の手順を実行してください。
- 優先度を指定したいプログラムのショートカットを作成します。
- 作成したショートカットを右クリックして [プロパティ] をクリックします。
- 「リンク先」を次のように書き換えて「OK」します。
変更前 | <パス名><実行ファイル名>
例:"C:\Program Files\Windows Media Player\mplayer2.exe" |
変更後 | cmd /c start /d<パス名> /<優先度> <実行ファイル名>
例:cmd.exe /c start /d"C:\Program Files\Windows Media Player" /HIGH mplayer2.exe |
なお、優先度は以下の表のように /HIGH や /LOW で指定します。
タスクマネージャでの優先度の指定 | START コマンドでの優先度の指定 |
リアルタイム | /REALTIME |
高 | /HIGH |
通常以上 | /ABOVENORMAL |
通常 | /NORMAL |
通常以下 | /BELOWNORMAL |
低 | /LOW |
ADSL 接続で PPPoE アダプターを導入している場合に、LAN アダプターにバインドされた TCP/IP プロトコルに IP アドレスが設定されていないと、インターネット接続中に無応答になることがあります。
この場合、LAN アダプターにバインドされた TCP/IP プロトコルに、IP:192.168.0.1、サブネット:255.255.255.0 などのアドレスを設定すると、問題が解消されることがあります。
また、PPPoE ソフトウェアを導入している場合、LAN デバイスドライバをアップデートしないと正しく通信できないケースがあります。
参考リンク
Windows では、1サーバーに対する HTTP1.1 の同時接続が 2 接続までに制限されます。
次の手順で制限を解除することは可能ですが、RFC2068 に準拠しなくなるためマイクロソフトは推奨していません。(Q183110)
- [スタート]−[ファイル名を指定して実行] から regedit を起動します。
- HKEY_CURRENT_USER \Software \Microsoft \Windows \CurrentVersion \Internet Settings を開きます。
- [編集]−[新規]−[DWORD 値] をクリックし、MaxConnectionsPerServer を作成します。
- MaxConnectionsPerServer をダブルクリックし、値のデータに 4 などを設定し、「OK」をクリックします。
- Windows を再起動します。
参考:HTTP1.0 サーバーへの同時接続数は MaxConnectionsPer1_0Server で設定します。
Windows XP でメールを送受信しようとすると、30 秒待たされてから送受信が開始される場合があります。
接続先メールサーバーが ident プロトコル (RFC1413) を使用しており、XP のファイアウォール (ICF) が有効になっている場合、メールサーバーに ident の icmp 応答が返らず、サーバーのタイムアウト (sendmail の標準は 30秒) まで送受信が開始されないためにこの現象が発生します。
ICF を有効にしたまま問題を回避するには、以下の手順で ident に対する応答を返すように設定してください。
- [スタート]−[コントロールパネル] から「ネットワーク接続」を開きます。
- 接続に使うアイコンを右クリックし、[プロパティ] をクリックします。
- [詳細設定] タブをクリックし、「設定(G)」ボタンをクリックします。
- [サービス] タブの「追加」ボタンをクリックします。
- サービスの説明は Identification プロトコル (IDENT)、このサービスをホストしているコンピュータの名前には 127.0.0.1、サービスのポート番号は 113 と設定して「OK」をクリックします。
Windows 2000/XP から Windos98/Me の共有フォルダを表示させようとすると、長い時間がかかることがあります。
これは、Windows98/Me の「タスク」の内容を取得するのに時間がかかっているためなので、Windows98/Me のタスクの内容を知る必要がない場合は、次の手順でネームスペースからタスクを削除してください。(Q245800)
- [スタート]−[ファイル名を指定して実行] から regedit を起動します。
- HKEY_LOCAL_MACHINE \Software \Microsoft \Windows \CurrentVersion \Explorer \RemoteComputer \NameSpace を展開します。
- {D6277990-4C6A-11CF-8D87-00AA0060F5BF} サブキー (フォルダのアイコン) を削除します。
(必要な場合は、あらかじめこのキーを書き出しておいてください。)
タスクマネージャでプロセスを見ると、複数の svchost.exe が起動され、CPU やメモリーを大量に消費している場合があります。
svchost.exe は DLL に実装されたサービスを起動するためのホストプロセスなので、いずれかのサービスが大量に CPU やメモリーを消費すると、この現象が発生することがあります。
通常、svchost は複数起動され、各インスタンスがどのサービスグループのホストになっているかは次の手順で判別することができます。
Windows 2000 の場合
- Windows 2000 CD-ROM をセットし、Support\Tools フォルダにある Setup.exe を起動します。
(Windows 2000 Support Tools がセットアップされます。)
- コマンドプロンプトを開き、tlist -s コマンドを実行します。
Windows XP の場合
- [スタート]−[ファイル名を指定して実行] から cmd を実行します。
- 表示されたコマンドプロンプトから tasklist -svc コマンドを実行します。
どのサービスグループが資源を浪費しているか特定できたら、コマンドプロンプトで net stop <サービス名> を実行して各サービスを停止すれば、問題判別ができます。
注:Windows XP Home Edition に tasklist コマンドはないため、タスクマネージャの [プロセス] タブを参照してください。
タスクマネージャの [プロセス] タブを開くと、System Idle Process というプロセスが、CPU を 100% 近く消費していることがあります。
System Idle Process は、CPU で実行するタスクが何もない場合に実行される空プロセスなので、CPU リソースを消費するようなプログラムが実行されていない場合、常に 100% 近い使用率を維持します。
(例えば、System Idle Process が 99% と表示される場合、CPU は 1% しか使用されていません。)
Windows の動作が遅かったり、数時間おきに大量のディスクアクセスが発生してパフォーマンスが悪化したときに、タスクマネージャを起動して [プロセス] タブを開くと cisvc.exe が多くの CPU time を消費していることがあります。
cisvc は、インデックスサービス (ファイルの検索を高速化するためのサービス) なので、次の手順で停止することができます。
- 「マイコンピュータ」を右クリックして [管理] をクリックします。
「スタート」をクリックし、[マイコンピュータ] を右クリックして [管理] をクリックします。(XP)
- [サービスをアプリケーション]\[サービス] を展開します。
- 右側のサービス一覧から Indexing Service をダブルクリックします。
- 「停止」ボタンをクリックし、スタートアップの種類を「手動」または「無効」にして「OK」をクリックします。
参考:IIS でインデックスサービスを利用している場合、cidaemon が起動されます。
システムのプロパティや、システム情報 (msinfo32) などで、使用している CPU の最高周波数以外の数値が表示されることがあります。
また、システムのプロパティと、システム情報で異なった CPU 駆動周波数が表示されることもあります。
これは XP の仕様なので、気にしないでください。一部のメーカーでは修正プログラムを提供しています。
Windows NT/2000/XP はパラレルポート経由でプリンタへ印刷を行なうときにハードウェア割り込みを使用しません。
このため、パラレルポートに接続されたプリンターに印刷しているとき、一時的に CPU を 100% 使い切ります。
これは仕様なので、接続方法を変更しない限り回避方法はありません。ただし、次のようにレジストリを編集してジョブの優先順位を下げることで、ある程度緩和することが可能です。
(気休めかもしれません。)
- [スタート]−[ファイル名を指定して実行] から regedit を起動します。
- HKEY_LOCAL_MACHINE \SYSTEM \CurrentControlSet \Control \Print を開きます。
- 右側から REG_DWORD 値の PortThreadPriority をダブルクリックし、値に FFFFFFFF を設定します。
- [スタート]−[プログラム]−[アクセサリ] から「コマンドプロンプト」を起動します。
- 次のコマンドを実行します。
C:\>net stop spooler
C:\>net start spooler
可能であれば、プリンターを Ethernet や USB 経由で接続することを検討してください。
アンインストーラのないソフトウェアがインストールしてしまったサービスを削除するには、レジストリの HKLM \System \CurrentControlSet \Service 以下から手動でキーを削除する手法もありますが、リソースキットツールの Delsrv.exe を使うことで、任意のサービスを容易にアンインストールすることができます。
Delsrv はマイクロソフトの Resource Kit Free tool download からダウンロードすることができます。
Windows XP のファイル検索は、Cab や Zip、Jar などの圧縮ファイルの中も検索するため、従来の Windows よりも検索に時間がかかる場合があります。
また、トレンドマイクロ社のウイルスバスターでリアルタイム検索を有効にしている場合、ファイルの検索が非常に遅くなることが確認されています。
なお、検索で zip や cab 書庫の中の検索を行わないようにするには、以下の手順を実行します。
- [スタート]−[ファイル名を指定して実行] から regsvr32 /u zipfldr.dll を実行します。
(zip の中が検索されなくなります。)
- [スタート]−[ファイル名を指定して実行] から regsvr32 /u cabview.dll を実行します。
(cab の中が検索されなくなります。)
zip や cab の登録を解除すると、エクスプローラで zip や cab ファイルをフォルダのように扱えなくなります。
回復させるためには、次の手順を実行してください。
- [スタート]−[ファイル名を指定して実行] から regsvr32 zipfldr.dll を実行します。
(エクスプローラで zip が扱えるようになります。)
- [スタート]−[ファイル名を指定して実行] から regsvr32 cabview.dll を実行します。
(エクスプローラで cab が扱えるようになります。)
Thnaks to hitz さん
XP の使用中やスタンバイから復帰した後など、ときどきタスクバーやエクスプローラが反応しなくなることがあります。
詳細なテキストサービスが有効にされており、特に言語バーがタスクバーに格納されているとこの現象が発生しやすいため、言語バーをタスクバーに格納しない運用を検討してください。
また、言語バーをタスクバーから出しただけでは安定しない場合、次の手順で詳細なテキストサービスを無効化してください。
- Windows XP SP1 適用前
- [スタート]−[コントロールパネル] から「地域と言語のオプション」を起動します。
- [言語] タブをクリックし、「詳細」ボタンをクリックします。
- 「言語バー」ボタンをクリックし、「詳細なテキストサービスを無効にする」にチェックして「OK」します。
- Windows XP SP1 適用後
- [スタート]−[コントロールパネル] から「地域と言語のオプション」を起動します。
- [言語] タブをクリックし、「詳細」ボタンをクリックします。
- [詳細設定] タブをクリックし、「詳細なテキストサービスをオフにする」にチェックして「OK」します。
SP1 適用後に詳細なテキストサービス (ctfmon) をオフにすると、旧形式の IME ツールバーが表示されるようになり、ツールバーを非表示にできなくなります。
参考:詳細なテキストサービスを停止すると、IME の音声認識機能など使えなくなります。また、言語バーを表示していなくても、IME がオン状態で Ctrl+F10 を押すと IME ツールバーのほとんどの機能を使うことができます。
Intel 8xx チップセットを搭載した PC に Windows 2000/XP をインストールした場合、デバイスマネージャの「IDE ATA/ATAPI コントローラ」を展開し、Primary IDE Channel などのプロパティを開いても、[詳細設定] タブが表示されず、DMA の設定確認や設定変更ができないことがあります。
Intel Application Accelerator がインストールされている場合、この現象が発生しますが、期待された動作なので気にしないでください。
DMA で動作しているかどうかは、[スタート]−[すべてのプログラム]−[Intel Application Accelerator] から「Application Accelerator」を起動して確認できます。
ファイルやフォルダの最終アクセス時刻の記録や、8.3 形式の名前生成を停止することで、NTFS ドライブのパフォーマンスを向上させることができます。
- [スタート]−[ファイル名を指定して実行] から regedit を起動します。
- HKEY_LOCAL_MACHINE \System \CurrentControlSet \Control \FileSystem を開きます。
- DWORD 値の NtfsDisableLastAccessUpdate を作成し、値のデータを 1 にセットします。
- DWORD 値の NtfsDisable8dot3NameCreation を作成し、値のデータを 1 にセットします。
なお、Windows XP では、次のコマンドを実行することで、上のレジストリを変更できます。
- [スタート]−[ファイル名を指定して実行] から cmd を起動します。
- 次のコマンドを実行します。
fsutil behavior set disablelastaccess 1
fsutil behavior set disable8dot3 1
リンク先が NTFS のショートカットには、NTFS を利用した追跡機能や包括的な検索機能が提供されますが、これらを停止するとリンク先が見つからない場合の検索時間を短縮できます。
- Windows 2000/XP Professional ですべてのユーザーに設定する場合
- [スタート]−[ファイル名を指定して実行] から gpedit.msc を起動します。
- [ユーザーの構成]\[管理用テンプレート]\[タスクバーとスタートメニュー] を開きます。
- 右側の「シェルのショートカットの解決に検索ベースのメソッドを使用しない」および「シェルのショートカットの解決に追跡ベースのメソッドを使用しない」をダブルクリックし、「有効」にチェックして「OK」します。
- Windows 2000/XP で個々のユーザーに設定する場合
- [スタート]−[ファイル名を指定して実行] から regedit を起動します。
- HKEY_CURRENT_USER \Software \Microsoft \Windows \CurrentVersion \Policies \Explorer を開きます。
- [編集]−[新規]−[DWORD 値] をクリックし、NoResolveSearch および NoResolveSearch を作成します。
- それぞれのデータに 1 を記入して「OK」します。
また、ショートカットのリンク先としてネットワークまで検索するかどうかは、次の手順で設定できます。
- Windows 2000/XP Professional ですべてのユーザーに設定する場合
- [スタート]−[ファイル名を指定して実行] から gpedit.msc を起動します。
- [ユーザーの構成]\[管理用テンプレート]\[Windows コンポーネント]\[エクスプローラ] を開きます。
- 右側の「移動プロファイルを使用中はシェルのショートカットを追跡しない」をダブルクリックし、「有効」にチェックして「OK」します。
- Windows 2000/XP で個々のユーザーに設定する場合
- [スタート]−[ファイル名を指定して実行] から regedit を起動します。
- HKEY_CURRENT_USER \Software \Microsoft \Windows \CurrentVersion \Policies \Explorer を開きます。
- [編集]−[新規]−[DWORD 値] をクリックし、LinkResolveIgnoreLinkInfo を作成します。
- LinkResolveIgnoreLinkInfo をダブルクリックし、データに 1 を記入して「OK」します。
Windows XP は、システムやアプリケーションの使用状況を監視し、アイドル時にディスクレイアウトの最適化を実行します。最適化によって、よく使われるファイルがディスクの連続した領域に再配置されます。
アイドル時の最適化は 3 日以上の間隔でしか自動実行されないので、最適化のための情報が揃い、システムがしらばくアイドル状態で放置されないと実行されません。しかし、次のように手動で最適化を処理を実行し、任意のタイミングで収集された情報を反映させることができます。
- [スタート]−[ファイル名を指定して実行] から Rundll32.exe advapi32.dll,ProcessIdleTasks を実行します。
- 最適化が終了するまで、数分から数十分待ちます。
(CPU およびハードディスクの使用率が 100% になることもあります。)
参考リンク
Windows 2000/XP のページファイルやスプールファイルの場所を、標準以外のドライブに変更することで、ディスクアクセスの競合やフラグメンテーションが回避され、システム全体のパフォーマンスが向上することがあります。
このとき、Windows システムとは別のハードディスクに移動したほうが、より効果的な場合があります。
- スプールフォルダの場所を変える
- [スタート]−[設定]−[プリンタ] をクリックします。(2000)
[スタート]−[プリンタと FAX] をクリックします。(XP)
- [ファイル]−[サーバーのプロパティ] をクリックします。
- [詳細設定] タブをクリックし、スプールフォルダを変更します。
- ページファイルの場所を変える
- Windows 2000 の場合
- 「マイコンピュータ」を右クリックし、[プロパティ] をクリックします。
- [詳細] タブをクリックし、「パフォーマンスオプション」ボタンをクリックします。
- 仮想メモリの「変更」ボタンをクリックします。
- ページファイルの場所をアクセス競合の少ないと思われるドライブに変更します。
- Windows XP の場合
- [スタート]−[コントロールパネル] から「システム」を起動します。
- [詳細設定] タブをクリックし、パフォーマンスの「設定(S)」ボタンをクリックします。
- [詳細設定] タブをクリックし、仮想メモリの「変更(C)」ボタンをクリックします。
- ページファイルの場所をアクセス競合の少ないと思われるドライブに変更します。